概要
概要
シングルプレイヤーやローカル/オンラインマルチプレイヤーで動作するBot
「Bot(ボット)」は、マルチプレイヤーゲームを成功させるためには極めて重要です。Botを導入する主な利点は、以下の2点です。
- Botは、接続しているプレイヤーが不足している場合でも、ルームを埋め合わせることができます。これによって、ゲームリリース直後のプレイヤー体験が大きく向上します。プレイヤーはBotとも対戦できるため、ルームを満たすのに十分なプレイヤー数が存在していなくてもゲームをプレイできます。
- Botは、途中で切断したプレイヤーの代理としても使用できます。ゲームに再接続したプレイヤーは、自身のエンティティの操作権限を復帰させることもできます。
Bot SDKは、特にゲーム開発序盤では、大きな時間節約になります。Unityのカスタムエディターで構築されているため、迅速なプロトタイピングが可能で、ゲームデザイナー/レベルデザイナーがエディター上でゲームプレイを直接調整できるようになっています。
Gaming Circleメンバーには、マルチプレイヤーゲームの作成/リリースを短時間で成功させるために必要となる、すべてのサンプル・SDK・サポートが提供されます。非ゲーム分野向けのIndustries Circleでは、さらに独占的ライセンスオプションも提供されます。
インストールと移行ガイド
Zipファイル内には、Bot SDKのインストール/アップグレード方法と、QuantumとBot SDK v2からの移行ガイドが含まれています。
Bot SDKには2つのバージョンが存在します。
- 安定版(Stable)は、更新頻度が少ないバージョンになります。
- 開発版(Development)は、Photon Circleメンバー限定で、更新頻度が多いバージョンになります。
安定版のダウンロード
開発版のダウンロード
Gaming Circleメンバーには、マルチプレイヤーゲームの作成/リリースを短時間で成功させるために必要となる、すべてのサンプル・SDK・サポートが提供されます。非ゲーム分野向けのIndustries Circleでは、さらに独占的ライセンスオプションも提供されます。
Version | Release Date | Download | |
---|---|---|---|
3.8.1 | 5月 16, 2025 | Quantum Bot SDK Development | Release Notes |
導入方法
Bot SDKは、主に2つの部分で構成されています。
- ビジュアルエディター:Botの挙動を簡単に定義・調整できます。
- 決定論的AIコード:Quantumシミュレーションの一部として実装されていて、直接エディターと統合されています。
現在は、以下のAIモデルをサポートしています。
- 階層型有限ステートマシン (HFSM:Hierarchical Finite State Machine)
- ビヘイビアツリー (BT:Behaviour Tree)
- 効用理論 (UT:Utility Theory)
このアドオンを使用する際、プロジェクトでどのAI技術を選択するかは、完全にユーザーの自由です。
- 1つの技術のみで、すべてのBotを設計することが可能です。
- 一部のBotはHFSM、別のBotはBT、さらに別のBotはUTで設計することも可能です。
各AIモデルの利点・欠点は、それぞれの専用ページをご覧ください。
基本的なアドオンのセットアップやテスト方法を理解するために、Bot SDK Sampleをご覧ください。
エディターを開く
UnityのトップメニューからWindow > Bot SDK > Open Editor
を選択すると、以下のウィンドウが開きます。
